3月29日、飯田市大宮通りのさくら(ソメイヨシノ)の標本木の開花が観測されました。これは、平年の4月4日より6日早く、昨年の3月30日より1日早い開花となります。桜の満開は、開花から5日から一週間後と言われています。いよいよお花見シーズンの到来です。
長野県では、さくら前線は南部から北上し、その後、高冷地(標高800メートル以上)に達するまでに約一か月かかるそうです。山は平地より気温が低いため、さくらの開花は標高が100メートル高くなるごとに2~3日遅くなると言われています。長野県は、南北に長いことに加えて地形的に標高差が大きいことから長い間にわたって桜を楽しむことができます。
【参考】
- 開花とは、さくらの花が5~6輪以上開いた状態になったときです。標本木は、飯田市大宮通りの桜並木の「中部電力前交差点下」にあるさくら(ソメイヨシノ)です。
- さくらの観測は、平成18(2006)年までは旧飯田測候所職員が、測候所無人化後は南信州広域連合(気象アドバイザー)が引き続き行っています。
- 統計開始は1953(昭和28)年からです。平年値とは、1981年~2010年の30年間の観測地を平均したものです。開花日の平年は4月4日、満開日の平年は4月9日です。また、統計開始からの最も早い開花の記録は、2009(平成21)年と2010(平成22)年の3月23日です。逆に最も開花の遅かったのは1984(昭和59)年に記録された4月19日です。