南信州日記

[ナビ記者通信]坂本先生と遠山郷へ

作成日:2016年9月19日

観光ガイド会の現地研修です。今回は、坂本先生と行く遠山郷。この日は生憎の雨となりましたが、現地研修は決行です。坂本先生は美術博物館の研究員で、御池山隕石クレーターの発見者としても有名な方です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A1%E6%B1%A0%E5%B1%B1%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC
専門は地質学で、南アルプスジオパークにも携わっています。

南アルプスジオパークとは?ジオ・エコ・ヒトのつながりを学ぼう


先ずはそのジオパーク案内板から。

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遠山郷には中央構造線が通っています。

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その地層が露出している所があります。杭が並んで打ってありますが、左右がずれた跡があるのだそうです。
まだ記憶に新しい熊本地震は、中央構造線の南端で起った物。ここ遠山はと言うと、300年ほど前に大きく揺れています。山が崩れて、川の流れが変わった場所もありました。

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しらびそ峠の展望台。晴れていればここから南アルプスの山々が一望できるのですが・・・残念。

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実はこの場所も断層が通っている所。写真の尾根とカメラの後ろ側の尾根は、地層が全く違うとの事です。

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山頂には、公共の宿「ハイランドしらびそ」が在ります。
⑥ 5-7 ハイランドしらびそ 34
この中には、隕石クレーターの説明等もが展示されています。
これも坂本先生が手掛けた物で、美博で展示後此処へ移したのだそうです。

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そのクレーターもバスの中から見てきました。道路はクレーターの中を通っている訳です。
と言っても素人目にはそれと分かりません^^;
5-7 ⑧隕石クレーター 97-2
下栗の里のはんば亭で昼食。地場産の二度芋、こんにゃくの田楽、蕎麦などがセットになった定食でした^^

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此処からの眺めも、雨ならではの風景となりました^^;

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里へ下りて今度は木造校舎が残る、旧木沢小学校へ!坂本先生は元教員で、最初の赴任地がこの木沢小学校との事です。

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今は廃校となっていますが、地元の方達が保存し開放しています。見学自由です^^この日は我々の他に大学生のグループも訪れていました。

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旧理科室には先生が集めた石が展示されていました。遠山郷は岩石の種類も多く、化石の宝庫でもあるとの事です。

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青崩れ峠が見える場所へも行きましたが、雨雲で霞んで見えず。晴れていれば山と山の間から微かに見えるそうです。
青崩れ峠は、300年前の遠山地震から今に至るまで崩れ続けているという不安定な場所。昔の道も改修できず、新しい道は別ルートに。

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最後に竜宮岩を見学。

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奇麗な縞模様が見えます。石灰岩の層とチャート層が繰り返し重なった地層の欠片。
縞模様は何故褶曲しているのか? 日本列島が形成される際、2つのプレートがぶつかり合い海底が隆起。地層も折りたたまれ褶曲した、と言う事だそうです。対岸の山の上に約2億年前の秩父帯と言う地層があり、大きな揺れか何かでそこから剥がれ落ちたと考えられています。「遠山地震の際落ちたのでしょうか?」と聞いてみたところ『その可能性は十分あります。でも証明できる物がありません』 との事でした^^;

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地上に出ている部分は人の背丈ほどで、全体の1/3程度だそうです。新しく道路を作った際かなり埋まってしいましたが、先生が以前見た時は見上げる高さだったとの事です。

今回は、学術的な研修でしたね^^;

(9/18撮…1部は以前撮った物  ナビ記者2)