南信州日記

【ナビ記者通信】南信州民俗芸能フェスティバル

作成日:2023年2月27日

2/26(日)第一回南信州民俗芸能フェスティバルが行われました。これは県内3件の風流(ふりゅう)踊りが、ユネスコ無形文化遺産の登録された事を記念してのイベントです。阿南町から2件が登録となった事で、会場は阿南文化会館でした。開会式では阿部知事からのビデオメッセージも。

続いて國學院大學の小川教授が、ユネスコ無形文化遺産登録を今後どう活かしていくかと講演。

元美博の学芸員で國學院大學の櫻井先生が、南信州の風流踊りについて解説。

さて、いよいよ実演です。先ずは佐久市から駆け付けた「跡部の念仏踊り」の皆さん。会場まで3時間かかったそうです。

本来は土台を卒塔婆で囲み屋根も付けた舞台で踊るのですが、今回はそこまで出来ないので簡単な土台と太鼓台のみで行われました。

8人の踊り手と2人の太鼓で構成されています。女性の着物が鮮やか。

続いて「和合の念仏踊り」です。笛、太鼓、鐘と賑やかです。先ずは「庭入り」の踊り。

一回りした処で隊形を変え、太鼓打ちと持ち手が向かい合います。

端の二人は、激しくぶつかり合います。

続いて先祖供養の念仏になります。5人の太鼓打ちが太鼓持ちと向かい合って念仏を唱えます。

若手も参加していますね。

和合の最後は和讃。太鼓打ちは自分で太鼓を持って並びます。

その後ろで古老の音頭とりが、庭ほめの和讃を唱えます。

最後に披露されたのは「新野の盆踊り」。これまでの様な鳴り物は一切なし。中央の輪の音頭取りの歌に合わせ、皆が歌いながら踊ります。先ずは扇子を持って「すくいさ」

中央に音頭取りの皆さん。本来は商店街に組まれた屋台の上で歌うのでしょうね。

続いて手には何も持たない踊り、「十六」。村人が楽しめる様に、瑞光院住職で16歳の坊さんが作ったと伝わっています。

最後にまた扇子を手に「おさま甚句」

終了後、整列して挨拶。若い方も居ますね。今は小中学生も積極的に参加しているそうです。

以上三つの風流踊りが披露されました。私はどれも初めて。会場はほぼ満席でした。こうした物は、動画で見られると良いですね。今回は YouTube でアップされているので紹介しましょう。前半は先生方の解説など。風流踊りが始まるのは1時間半後位です。最後まで観ると3時間10分程になります。YouTube>第一回南信州民俗芸能フェスティバル

(2/26 撮 ナビ記者)