郊外の立石地区に睡蓮が咲いている、と聞いて行ってみました。立石寺(リッシャクジ)を目指して車を走らせて行くと、途中に案内看板が出ていました。そこを左折。狭い道でした。
この先にそんな池が?半信半疑で進んで行くと、それらしき場所に^^
無料開放されている所ですが駐車場もあり、トイレや展望テラスまで用意されています。
ここは、立石出身の伊東照男さん(飯田市鼎中平)が、親から受け継いだ棚田を整備し育てているとの事です。
下まで降りていくと、奥に紅い花だけを咲かせている池がありました。
上の段には白やピンクが!
実は私が訪れたのは7月なのですが、花は9月下旬まで楽しめるとの事です。開花時間帯は午後1時頃まで。それを知らずに、最初に行った時は午後2時半頃・・・開いている花はわずかでした^^;
ここまで行ったら立石寺にも寄ってみましょう。すぐ近くです。このお寺は天安元年(857年)に建立された伊那谷最古の真言宗の寺院との事です。伊那西国三十三番札所の第一番札所です。
参道前に仁王門があります。
金網の中に仁王像。網目は細かいのです。レンズを当てて撮ってみましたが、網も写ってしまいました。携帯のカメラを使えば良かったかも^^:この仁王像、年月を感じますね。色あせやキズも見受けられます。こういう物って修復はしていけないのでしょうか?このまま朽ち果てさせては勿体無いと思うのですが。。。
参道の緩やかな坂道を登っていくと、石段の上に鐘楼門があります。
梵鐘は飯田市指定文化財!この門、何とも言えない雰囲気がありますね。
門の奥に本殿。これも老朽化が気になります^^;お参りをして中を覗いてみました。ガラス戸の奥にキラッキラの祭壇が祀られていました。外観とのギャップを感じました^^
ご本尊は、聖徳太子作と伝わる重要文化財「十一面観音立像」。南信州で干し柿といえば市田柿が有名ですがここにも立石柿があり、立石柿の観音様として信仰を集めています。秘仏中の秘仏で、公開されるのは60年に一度だそうです。次はいつなのでしょうね?^^;
寺名にまつわる伝説もあります。その昔、地中から金色の光がさし、その上の石をどかすと金の鈴と杵が出てきた。更に一夜のうちに立派な石が立ち上がった。そこで寺の名を「立石寺」と改めたとの事。更に石は龍宮城に届いていると言われています。
その石は境内の直ぐ外の道沿いにあり、祠も祀られています。
立石寺と言えば山形の「宝珠山 立石寺」が有名ですが、宗派も違うので無関係かと思われます。
最後に此処「千頭山 立石寺」の御詠歌を紹介しますね。
あら尊と 千頭の山の 鐘のこえ 聞きて菩提を 思いたて石
(7/6、22 撮 ナビ記者2)